Slackの基本
【Slackとは】
◾️チームコミュニケーションツール
主にテキストチャットでコミュニケーションを行う、チームコミュニケーションツールです。ハドルミーティングというビデオチャット機能もあります。
LINEのようなチャット形式なため、格式張らずコミュニケーションができる手軽さ。それから発話によるコミュニケーションに頼らないため、聴覚障害者、言語障害のある方など含めて、参加しやすいといえるでしょう。
◾️Slackの概要
Slackは、ワークスペースという組織(部署やプロジェクトチーム単位のこともある)のまとまり。それからチャンネルという会話のまとまりがあります。
そのチャンネルは、LINEのグループチャットをイメージしてもらえると良いように思います。
ビジネスにおけるチャットツールのデファクトスタンダードの面があり、botなどサードパーティーの連携ツールが充実しているところも良いポイントでしょう。
無料でも使えるので、個人でワークスペースを作成してみると、やり方もわかりやすいです。
無料版は、2022年9月に変更があり「直近10,000件のメッセージ履歴」だったのが「直近3か月」となりました。
履歴が3ヵ月しか見れないため、NPOといった団体で使う場合は、他のツールを検討すると良いでしょう。
アプリは、Windows、Mac、iOS、Android版などがあります。また、Chromeなどのブラウザから使用することもできます。
【Slackの使い方】
■アカウントの作成、ログインについて
管理者にメールアドレスを伝え、Slackの招待メールを送ってもらうのが一般的だと思います。
ログイン時は、パスワードではなく6桁のパスコード認証です。登録したメールアドレスに6桁の数字が送られてくるので、そのコードを入力してログインします。一度ログインすれば、基本的に再度認証する必要はありません(端末やブラウザを変えた際やは、cookieを削除した際はログインが再度必要になります)
またSlackは以前はパスワードも使用する形でしたが、現在ではパスコードとなっているということは、つまりメールアカウントにログインできなくなってしまうと、Slackに再度ログインできなくなるということです。
例えばGmailを使用している場合は、ログインできなくなった場合用に復旧用のメールアドレスを指定するなど、そういった設定も合わせて行っておきましょう!
ワークスペースごとにアカウントを作成する必要があります。複数のメールアドレスを使うと、どのメールでログインしたかわからなくなるということも起こり得ます。複数アカウントを作成する場合は、仕事とプライベートで分けるなど。使用するメールアドレスは、2種類ぐらいまでが良いように思います。
■ワークスペースID
Slackワークスペースの管理者向け
ワークスペースの作成時、ランダムなURLが割り振られるので、わかりやすい名前に修正するとよいです。
(例)
https://slack-xyz2024.slack.com
↓
https://rounan-support.slack.com
利用者向け
このワークスペースIDは、
https://slack.com/signin#/signin
からサインインした際などに表示されます。
■チャンネルの使い方
チャンネル
●チャンネルの基本
チャンネルは特定のトピック、関連するメッセージをまとめたり、チームメンバーとのコミュニケーションを整理するためのものです。
デフォルトだと、general(一般)、random(雑談)があります。
●チャンネルの追加
Slackはpush型(情報が勝手に入ってくる)ではなく、pull型(自分から情報を取りにいく)の側面があります。
新しくワークスペースに入った際は、「チャンネルを追加する」ボタンから、デフォルトで非表示になっているチャンネルがないか確認しましょう。チャンネルに参加していないと、新規投稿があっても気がつきません。
ホーム > チャンネル > チャンネルを追加する
プライベートチャンネル
特定のメンバーのみがアクセスできる非公開のチャンネルです。
人事が人事情報を扱う。ある部署が他社から請け負っている(守秘義務のある)仕事などをする際に使われます。
プライベートチャンネルは、招待を受けることでチャンネルに参加できます。
セクション
有料会員のみの機能です。チャンネルをまとめることができます。
[右クリック] > [作成] > [セクションを作成する]
スレッド
メッセージ上で、ホバーさせるとツールチップが出てくる。その中から「スレッドで返信する」を選択
チャンネルの中で、まとまりを作ることができます。
※注意点。スレッド内での更新は、スレッド内に参加している人(スレッド内で返信した人など)になります。
チャンネルの参加者全員に知らせる必要がある場合は、「チャンネルにも投稿する:#チャンネル名」にチェックを入れましょう。
メンション
相手に通知を送ることができます。
@channel
チャンネルの参加者全員
@here
オンラインのメンバーにのみ通知します
リアクション
LINEやZoomのチャット欄でお馴染みの機能かもしれません。投稿に対して、絵文字(オリジナルのものも登録できます)で返信できます。このリアクションも通知されるため、カジュアルなやり取りができます。
ユーザーグループ
有償登録した場合のみの機能です。
[その他] > [自分のオーガナイゼーション] > [ユーザーグループを作成する]
部署や役職などのグループを作成できます。このユーザーグループ単位でメンションできます。
DM
個人間、グループ間でチャットができます。簡易なプライベートチャンネルです。
仕事上の締切リマインドをしたり、雑談に使うことも。
DMグループ
後から参加者を追加することもできますが、グループ名を変更できません。
乱立すると非常に見づらいので、プライベートチャンネルを作るほうが良いでしょう。
DMグループをプライベートチャンネルに変更することもできます。
ステータス
ステータス(今の状況)を、周りの人に伝えられます!
「休み」「午前半休」など。
聴覚障害者の場合、雑談などから周りの人がいま休憩中といったことがわかりにくいです。
こういったツールを使うことで改善できる場合があります。
https://<ワークスペースのID>.slack.com/customize/statuses
一言コメントとして使うこともできます。
例:雪が降った~⛄
分報チャンネル(timesチャンネル)
ステータスと似た部分があリます。またエンジニアやデザイナーでの文化的側面があります。
個人チャンネル。例えば鈴木さんであれば「鈴木-times」といったチャンネルを作り、その中でやっていること。困っていることなどを小刻みに書き連ねていきます。
分報チャンネルをフォローしている同僚は、鈴木さんが困っていることの解決策を知っている場合があります。そういった時、サポートしやすくなります(Twitter(X)で、適当に呟いたことにリプライが来るような感覚が強いでしょう)。
聴者が多い会社では、雑談や相談ということもハードルがありますが、こういったテキストを主体としたコミュニケーションという解決策もありえます。
ハドルミーティング
●場所
チャンネルまたはDM(グループ)
ミーティングが始まると、チャンネルに自動投稿されるので、ミーティングにも気が付きやすいです。
●できること
- ビデオチャット(音声、動画)
- 画面共有
- トピックの設定
- テキストチャット
- 待機室の音楽
【Slackのアクセシビリティ】
■文字起こし関係
添付した動画
アップロードした動画の文字起こしをする機能があります。
ビデオチャットでの文字起こし機能
類似サービスであるZoomやTeamsなどと同様に、文字起こし機能があります。
●文字起こし(クローズドキャプション)の使用例
●文字起こし(並べて表示)の使用例
■代替テキスト
元々はネット回線が弱かった時代に画像が表示されない時に表示されるテキストです。
特定子会社などで、視覚障害者と一緒に働く。盲ろう者と一緒に働くといったこともあるかもしれません。
視覚障害者も同じ情報を得られるためにする機能です。こういった機能もあることを覚えておくと良いと思います。
Slackでは画像に代替テキストを入れられます。また、Twitter(X)やInstagramといったポピュラーなSNSと違い、入れ忘れても後から代替テキストを設定、編集できます👏