モバイルWi-Fi
UDトーク、YY Probeなどのスマートフォンで使用する音声認識アプリは、通常のモバイル回線で十分に活用できます。
一方で、Wi-Fiが設置されていない場所で、Zoomなどのオンライン会議システムを使用したり、パソコンを使用して複数人での編集作業を行ったりする場合には、モバイルWi-Fiが必要になることもあります。
★YYProbeはオフライン認識モードが備わっており、Wi-fiが設置されていない場所でも音声認識が可能です。
また、海外で使用するときには、現地の通信事業者の回線を使用する「データローミング」機能がありますが、通信料が比較的高額のため、この場合にもモバイルWi-Fiをおすすめします。
テザリング機能との違い
モバイルWi-Fiと似た機能で、スマートフォンのモバイル回線(4G, 5Gなど)を使用して接続する「テザリング」があります。この機能は、モバイル回線の契約オプション項目に含まれていることが多く、機器を追加する必要もないので手軽ですが、データ容量は少なく、通信速度も遅い傾向にあります。
モバイルWi-Fiは、テザリングと比較するとデータ容量が大きく通信速度も高速です。長時間のイベントで使用する場合には、モバイルWi-Fiのほうがよいでしょう。
モバイルWi-Fiを利用するには
モバイルWi-Fiサービスはau, docomo, SoftBank, UQ WiMax、Y!mobileなどの通信事業者が提供しています。
通信に使用するルーターは持ち運びに便利な小型タイプなどいくつかの種類があり、購入するかレンタルすることができます。
- 購入する場合: 機種にもよりますが、2万円〜5万円程度で、別にデータ通信費用が毎月必要です。
- レンタルする場合: 機器のレンタル費用と回線使用料がセットになっており、1日あたり300円〜500円程度です。業者によっては最低1泊から日単位での契約が可能です。レンタル業者は多数あります。「モバイルWi-Fi レンタル」などのキーワードで検索すると良いでしょう。
会社によっては、使用する業者やプランなどが決まっていることがあるので、購買部門やIT部門などに確認しましょう。
契約のポイント
- 使用する通信回線: 機器をレンタルする場合、どの会社の通信回線を利用しているのか確認しましょう。回線の違いにより利用できるエリアが変わります。5G回線はまだエリアが限られています。
- 月あたりの通信量: 月あたりの通信量は5GBから100GBまであり、通信量が少ないほど費用が安くなります。音声認識アプリを使う以外に、通常の業務(メールやWeb閲覧など)やWeb会議でも利用する場合、10GB未満のプランだとデータ容量が不足することがあります。無制限プランでは通信量に制限がありませんが、一定の通信量を超えると速度制限がかかる場合があります。
- 持ち運びのしやすさ: 出張などで持ち運ぶ場合には、小型の機器がよいでしょう。
- 受け取りや返却: 機器の受け取りや返却のために出社が必要になることがあります。イベントなど期日が分かっている場合には、余裕を持って手配することをおすすめします。
モバイルWi-Fiを利用する際の注意点
機器の使い方は簡単で、スイッチを入れるだけですぐに使えるものが多いです。
SSIDとパスワードはモバイルWi-Fi端末側で設定するため、複数人で使用する際には、パスワードの管理、共有方法には気をつけましょう。端末に付箋でパスワードをメモするのは避けてください。